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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

GS制覇は大坂なおみに先越され…錦織圭の気になる心技体

公開日: 更新日:

 錦織は昨年半ばの故障休養から2月にツアー復帰、その後は順調だった。ウィンブルドンで初のベスト8、全米は2年ぶりの4強、39位まで落ちたランキングを12位まで戻し、現在の目標は年末に行われるツアーファイナル出場だ。

 ファイナルは、その年だけの成績ランキング上位8人で総額800万ドル(昨年=約9億386万4000円)を争う。“旬のプレーヤー”の証しの舞台に、錦織は2014年から3年連続で出場した。現在の年間ランキングは2565ポイントで10位、あと2スポットに迫っているものの、8位のケビン・アンダーソンとの差885ポイントはかなり大きい。

■必要な自信回復

 この後の日程は楽天500(優勝500ポイント、準優勝300、4強180)、上海マスターズ(同1000、600、360)、バーゼル500、パリマスターズという流れで、楽天オープンで4年ぶりに勝って500ポイントをプラスできるかどうかがカギを握る。アンダーソンも出場するからその行方にも注目したい。

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