GS制覇は大坂なおみに先越され…錦織圭の気になる心技体
大坂なおみが東レPPO決勝で敗れ、全米オープン優勝後のフィーバーはパッタリ消えた。終わってみれば、恥ずかしくなるような騒ぎだった。
騒ぎの理由は、あまりにも想定外だったからだ。グランドスラム優勝なんて、錦織圭の男子ならともかく、女子に先を越されるとは思いもしなかった、それが日本テニス協会などテニス関係者の偽らざる胸の内だ。
日本のテニスはこれまで国別対抗戦のデビスカップがすべて。それが錦織の出現で個人戦へと目が移り、デ杯の概要も来年から選手本位にガラリと一新される。対応に手をこまねいていたところに大坂の快挙……スピードについていけなかった。
その錦織はどうか。
来週、国内唯一のATPツアー、楽天オープンが開幕する。今回はオリンピックに向けた改築で、東京・調布の武蔵野の森総合スポーツプラザでの開催。会場は狭くなるが、出場者はマリン・チリッチ、ダビド・ゴファン、ミロシュ・ラオニッチ、ニック・キリオス、スタン・ワウリンカ、デニス・シャポバロフ……ビッグ4不在とはいえ、例年になく精鋭が揃った。