吉田輝星1位は2球団程度か “特A”不足で各球団リスク回避も
今夏の甲子園準優勝投手で金足農(秋田)の152キロ右腕・吉田輝星(18)が10日、秋田市内の同校で会見に臨み、プロ志望を表明。「プロの世界に入れるのであれば、チームは関係なく、どの球団に行っても努力していきたい」と12球団OKの姿勢を示したが、最終的に何球団が吉田を1位指名するか。
あるパ球団のスカウトは「今年の特Aランクの7人の中に入っている」と、こう続ける。
「ただし、高校生である吉田は即戦力という位置づけではない。1位指名する球団は投手が欲しくて、なおかつ人気や話題性を重視し、一軍投手陣に比較的余裕がある球団になってくるだろう」
複数のスカウトの話を総合すると、現時点では「2球団程度ではないか」との声が多い。
「1位はバラけるでしょう。特A選手が12人に満たないため、クジを外した場合のリスクが大きいからです。野手が欲しいところは根尾昂、藤原恭大(大阪桐蔭)、小園海斗にいく。投手優先の球団は東洋大の3投手(甲斐野央、梅津晃大、上茶谷大河)か吉田という構図。ここに、松本航(日体大)が割って入ってくるかどうか」(前出のスカウト)