吉田輝星1位は2球団程度か “特A”不足で各球団リスク回避も
しかし、セ球団のスカウトはこう言っている。
「最終的には吉田に4、5球団の指名が集中する可能性はある。東洋大の3投手が春先と比べて状態を落としているからです。潜在能力は梅津が一番高いものの、登板経験が少ない。甲斐野は抑えしかやっていないし、上茶谷も投手としてはまとまってはいますけど、春先の球速、球威が戻っていない。ならば、将来性込みで吉田、となるケースも考えられます」
■直前で方向転換する球団続出かも
たとえば今季、10年ぶりの優勝を果たした西武は、エースの菊池雄星が入札制度によるメジャー移籍が確実で、投手力強化が課題。近年は高橋光成、今井達也と甲子園のスター選手を獲得しており、2位以下で即戦力投手と組み合わせれば、吉田の指名があっても不思議ではない。
「阪神は今季、最下位に転落し、観客動員は前年を下回った。スター選手も不在です。人気優先で吉田にひっくり返る可能性はある。阪神に限らず、直前に吉田にいく球団が意外と少ないという情報が入れば、方向転換する球団が続出するかもしれません」(マスコミ関係者)
現時点では「2球団程度」でも、いざフタを開けてみれば「1番人気」もあり得るというのだ。
この日早速、大半の球団が金足農に調査書を届ける連絡をしたという。吉田の指名を巡る綱引きはますます激しくなりそうである。