史上最年少で世界V レスリング乙黒拓斗は“超筋トレオタク”
東京五輪の救世主が現れた。
レスリングの世界選手権(ブダペスト)は22日(日本時間23日未明)、男子65キロ級の決勝を行い、初出場の乙黒拓斗(19=山梨学院大)が8月のアジア大会覇者のバジュラン(インド)を16―9で下して優勝。10代(19歳10カ月)での金メダルは五輪、世界選手権を通じて日本男子史上初の快挙だ。
JOCエリートアカデミーで育った乙黒は帝京高時代に高校総体3連覇を果たして、男子の強豪である山梨学院大に進学、今年6月の全日本選抜選手権とプレーオフを制して初の代表権を勝ち取った。
人気アイドルグループ「乃木坂46」の白石麻衣の大ファン。日頃から、白石の出演する番組の視聴を欠かさず、ライブにも足しげく通っている。素顔は普通の大学生だが、レスリングに関してはストイックだ。
今大会フリースタイル70キロ級代表の兄・圭祐(21=山梨学院大)によれば、部内でも1、2位を争う練習量で、授業の合間にはトレーニングルームに足を運び、筋トレを欠かさない。今年は世界選手権を控えていることから、8月には多くの部員が帰省する中、夏休み返上で、大学のマットで汗を流し続けたという。