松田でさえスタメン剥奪…ソフトB短期決戦ではまるで別人
短期決戦なら勝算あり、だ。
シーズン2位のソフトバンクはCSでは投手力に長けた日本ハムとの接戦を制し、打線の破壊力に定評のある西武に打撃戦を挑んで下克上を果たした。
ある球団スタッフは「松田を容赦なくスタメンから外したことも勝因のひとつ」と、こう続ける。
「年俸4億円、35歳のベテラン松田は、言わずと知れたチームの顔。ナインからの信頼も厚い。今季は32本塁打、82打点と活躍したが、CSでは24打数4安打とサッパリ。シーズン143試合なら松田と心中しても、短期決戦ではそんな悠長なことは言ってられない。西武との2戦目に負けて1勝2敗となるや、首脳陣は3戦目からスタメン落ちさせた。ナインにも覚悟というか執念が伝わったのか、その後は3連勝だった」
ソフトバンクは2010年からBクラスは13年の一度だけという常勝球団。その間、日本一4回と短期決戦での勝負強さは他チームの追随を許さない。シーズン中、負けが込んだ時期には、工藤監督と達川ヘッドコーチが衝突して「冷戦状態」に陥るなど、チームのまとまりを欠くこともあったそうだが、短期決戦となるやチーム一丸になるあたり、経験のたまものだろう。