中日・根尾“14歳の冬”の悔恨と決意 野球一本に至る原体験

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 姉の春陽さん(23)は富山大学医学部看護学科を卒業後、看護師に。兄の学さん(20)は岐阜大医学部3回生。現在は医学部バスケットボール部に所属している。昂は学さんの影響で、保育園の頃はバスケットボール選手になるのが夢だったという。

 学さんもかつては高校球児。岐阜県立斐太高校入学直後はバスケットボール部に所属していたが、1年の冬に野球部に移籍し、エースを任された3年夏は県大会準決勝で県岐阜商業に完投勝ち。相手ベンチには、15年ドラフト1位でソフトバンクに入団した高橋純平がいた。昂が古川中学時代に所属していた飛騨高山ボーイズの森本健吾監督はこう言う。

「お父さんはお忙しい中でかなりサポートしていただいて、試合ではほぼ毎回ベンチに入ってスコアを書いてもらっていました。スキーをやられていて、野球をやっていたというのは聞いたことがなかったんですが、スコアの書き方を覚えられていたと思います」

 父親の手を借りながら、昂は野球選手として成長していく。

「基本的に練習や試合は土日祝日。病院もお休みであることが多く、練習が終わってからもグラウンドでお父さんとピッチング練習をしているのを何度も見かけました。自宅でも夜遅くまでバットを振ったり走りこんだりしていたと聞いています。すでに腹筋は割れていましたね。中学では陸上部に所属していたから、トレーニングもしっかりしていた。地元では小学校の頃からすでに有名で、特に足と肩が光っていた。塁に出れば必ずといっていいほど盗塁を決める。守備ではショートを守っていたとき、レフトオーバーの打球をレフトの子を追い抜いて捕りに行っていました」(同)

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