まさに自由自在 青木宣親さんが明かした「打撃の真髄」
■「体調に合った打ち方」
何より青木さんが凄いのは、変化を恐れないことです。プロでは、“確固たる打撃フォームをつくり上げ、これをいかに安定的に継続させていくか”と考える選手が多いかもしれません。実際にフォームを変えようと思っても、いざ変えると元に戻すのは難しいものです。
しかし、青木さんの打撃はまさに自由自在。打席ごとに打ち方を変えているようにさえ映ります。
青木さんは以前、「体が疲れているときは、それに合った打ち方をしている」と話していました。
一年間プレーしていると、調子がいいとき、悪いときがあります。
体が元気なときがあれば、疲れているときもあります。ベストな打ち方はなにか、常に探求している青木さんならではの考え方だと思います。
だから、体のケアにも人一倍、気を使っています。練習したら、した分だけ治療の時間をつくる。ヤクルトの若手時代は、冷たい氷風呂に何分間も入って「アイシング」をしていました。