わずか1勝で「クビ覚悟」G大竹が2625万円で残留できた意味
「そこで大竹です。間違ってもプロテクトの『28人』には入らないだろうし、二軍でフル回転しているから、故障していないとアピールできた。巨人では最高9勝でも、2ケタ勝利4度と若手より実績があるのが強み。何より地元・埼玉出身。西武の今季の防御率はリーグ最下位の4.24。強力打線が牽引したが、投手陣は崩壊していた。さらにエースの菊池がポスティングでのメジャー移籍が濃厚。西武は最近のドラフトで高橋、今井、斉藤といった次世代を担う投手を1位で指名していて駒はいる。欲しいのは一にも二にも経験豊富な投手。年俸も2000万円台なら指名しやすくなった。そんな事情があるから、大竹の可能性は十分ある。“エサ”といってはなんだけど、巨人もそのつもりで残したんじゃないか」(球界関係者)
大竹は移籍1年目の14年に原監督の下でリーグ優勝を経験した。
「巨人を選んだ時の気持ちを思い返した。原監督の時に取ってもらい、縁を感じている。何でもいいので力になりたい」と決意を示した。
球団の思惑通り、“力”になれるか。