巨人などで活躍した林昌範さん 自動車教習所で奮闘の日々
巨人や日本ハム、DeNAで主にリリーフ投手として活躍し、07年の巨人のリーグ優勝などに貢献した林昌範さん。夫人は元テレビ東京の亀井京子アナ(36)。昨年12月、プロ野球人生にピリオドを打ったが、今どうしているのか。
林さんに会ったのは、東葉高速鉄道東葉高速線・飯山満駅から徒歩17分の場所にある「船橋中央自動車学校」。記者が訪ねると、林さんはデスクワークの真っ最中だった。186センチの長身で周囲より頭一つ分高い。体格も現役当時と変わらずガッシリとしていて、迫力満点だ。
「2日前にパソコンが壊れちゃったんですよ」と林さん。頂いた名刺には「取締役 営業部長」とある。実は、林さんの父親は同自動車学校の創業者。目下、家業を“修業中”なのだ。
「営業部長といっても営業課はないし、部下もいません」と笑う林さんだが、現在は「教習所の仕事が8割、野球の解説やコラム執筆が2割ほど」で、ほぼ教習所で日々を過ごしている。
「この世界には今年1月に飛び込んだばかりです。最初はパソコンが全然使えなくて、パソコン教室『アビバ』に通って学びました。今は、経理や会計の勉強もしているんですがチンプンカンプンで、必死に勉強しています。でも、本当の苦労はこれからだと思ってます」
ゆくゆくは、同教習所を継いで経営する考えだという。
「野球選手時代は個人の技術が重要視される世界でした。しかし今、この教習所では、人をまとめる力が求められます。全体で100人ほどの従業員がいて、それぞれ家族もいる。簡単な仕事ではないと感じています」
野球経験を生かした取り組みも行っている。
「姉妹校である鎌ケ谷校のそばに、日ハムの二軍の施設があるんです。で、聞けば今の高校生は卒業しないと免許が取れない。高卒でプロ入りして忙しい若手選手たちが免許を取れるよう、教習所との橋渡しをしています。やっぱり、野球選手が電車通勤する姿はちょっと寂しいじゃないですか。いい車に乗って、子供たちの憧れの的になってほしいんです」