菊池雄星そっちのけ? 金満球団はサイ・ヤング賞左腕狙い
FA市場の目玉左腕の一人で、ダイヤモンドバックスからFAになっていたパトリック・コービン(29)が、ナショナルズと合意に達した。
複数の米メディアが4日(日本時間5日)に伝えたところによれば、6年総額1億4000万ドル(約158億円)規模の契約でまとまったという。
ダイヤモンドバックスでエース格だったコービンは今季33試合(計200イニング)に登板し、11勝7敗、防御率3.15。ナ・リーグ3位の246奪三振をマークした。今オフはナショナルズ以外にも、ヤンキース、ブルージェイズら複数の球団が獲得に乗り出していたとされる。
大物投手の移籍先が早々と決定。今後は菊池雄星(27=前西武)ら、同じ左腕の交渉にも影響しそうだが、日本人左腕の優先度は低いとみるのが妥当だろう。コービン獲得に失敗した球団が、次の目玉左腕との交渉に本腰を入れるからだ。
FA市場には、アストロズでエースを務めたサイ・ヤング賞左腕のダラス・カイクル(30=今季34試合で12勝11敗、防御率3.74)が未契約だ。大リーグ公式サイトによれば、カイクルにはヤンキース、ブルージェイズ、フィリーズら資金力のある球団が関心を寄せており、総額8800万ドル(約99億円)規模の契約になるとみられる。