2000安打達成で「次は3000本を」憧れの鳥谷敬さんへの言葉
遊撃はただでさえ負担が大きいポジションです。甲子園球場は土のグラウンドですから、イレギュラーなどのハプニングが起きやすい。人工芝よりも、守っていてすごく神経を使います。それに、阪神は12球団の中でもファンやメディアからの注目度が非常に高い。そんな中で試合に出続けた鳥谷さんは、プロフェッショナルの極みです。
17年には、鳥谷さんの2000安打達成という節目の試合に偶然、立ち会うことができました。
9月8日の甲子園。二回裏に鳥谷さんは右中間に適時二塁打を放ち、史上50人目の大記録を達成しました。僕は鳥谷さんに花束を手渡す大役を任されました。阪神ファンの大歓声が鳴りやまない中、僕は二塁ベース付近へ駆け寄り、こう声を掛けました。
「次は3000本を打ってください」
「ありがとう。がんばるわ」
花束を直接手渡すとは思いもよらず、すでにお祝いの花を送っていました。
後日、鳥谷さんから、お礼としてオシャレなシャンパンが届きました。今はまだ大事に取ってありますが、人生の一区切りをつけましたし、どこかのタイミングで開けたいと思っています。
先日、鳥谷さんが来季、遊撃へ再挑戦するという記事を読みました。僕にとっての鳥谷さんはショートストップ。あのポジションでプレーする姿を今から楽しみにしています。