13勝左腕ガルシアと破談…怒り心頭の中日が疑う“巨人の影”
ガルシア側の豹変には交渉に携わっていた前監督の森繁和SDも怒り心頭で、「(米国へ)帰る前には本人と複数年で話がまとまっていた。何かあったんでしょう。こっちをバカにするような代理人とは付き合わないし、どっかのチームのような大金は使えない」と交渉打ち切りを決めた。
“どっかのチーム”の巨人はこのオフ、史上最大規模の大補強に乗りだしている。広島からFA宣言した丸佳浩を5年総額25億円超で獲得。同じくFAの炭谷銀仁朗、新外国人内野手のビヤヌエバにオリックスから中島宏之、マリナーズから岩隈久志を次々に引き入れた。さらには、抑え候補の新外国人投手も物色中で、抑えを含むリリーフ強化が課題とされる。
前出の中日チーム関係者が続ける。
「ガルシアは先発ですけど、シーズン中にはヤングマンのリリーフ転向が検討されたって話じゃないですか。左が田口しかいない先発にガルシアが加われば、ヤングマンの配置転換が可能になる。球団ワーストとなる5年連続V逸を避けるため、ポジションがダブるのもお構いなしに、とにかく戦力をかき集めている今の巨人の補強を見たら、計算できるガルシアを指をくわえて見ているってことはあり得ませんよ」
巨人には、支配下選手枠だけで7人の外国人がいる。しかし、中日のチーム関係者が警戒するように、総額40億円規模といわれるこのオフの巨人の大補強を考えれば、4人の一軍外国人枠など歯止めにならないだろう。ガルシアの周辺がにわかに騒がしくなってきた。