低迷男子ツアーの問題点と改善策は? 前JGTO副会長に聞く
――現状では、何も解決できず八方塞がりです。
米PGAツアーの役員と何度かミーティングをしました。そこで彼らがJGTOを徹底的にリサーチしているのがわかりました。そして、「なぜJGTO役員にあんなに選手が入っているんだ。選手の仕事は本来プレーを見せることだろう。運営に専念するのはビジネスに精通した人間がするもの。おかしくはないか」と首をひねっていました。
日本もそろそろ組織を変えなければ、米PGAツアーと協調して大きく展開するのは難しくなります。でも、JGTOの組織を大きく変える手段はあります。
――どんな手段ですか。
思い切って現状を変えればいいのです。極端な例を言えば、19年10月に米ツアー「ZOZO選手権」が日本で開催されます。そのスポンサーになったZOZO前沢友作社長、あるいはホリエモン(堀江貴文氏)のような若き事業家にJGTOの組織を買い取ってもらい、運営を任せるのです。これからは若くてエネルギッシュな人間でなければ、世界に通用するような組織にはなりません。そこから大きな事業や夢が生まれてきます。男子ツアーを変える出資額は5億円もあれば十分です。