菊池雄星“最大の後ろ盾”にイチロー サポートは岩隈以上に
ルーキー左腕には、そのメジャー最年長野手が最大の後ろ盾になりそうだ。イチローといえば、全盛期にはチームの勝敗よりも、自らの成績を優先し、同僚選手と一線を画してきた。個人主義を貫いてきたが、ここ数年はまるで別人。若手選手からは相談役として慕われているという。
「12年に移籍した岩隈(現巨人)は、イチローに何かと面倒を見てもらった日本人選手のひとりです。岩隈の入団が決まった際、イチロー自ら声をかけて食事を共にしてメジャーのイロハを叩き込み、開幕後は打者目線で助言するなど、岩隈にとっては兄貴分のような存在だったといいます。当時の岩隈は右肩に不安を抱えていましたが、離脱せずに、1年目のシーズンを乗り越えることができたのは、イチローの支えがあったからです。当時とは異なり、今季のイチローは昨季のようにフロントの人間としてネット裏から観戦するとみられ、選手にアドバイスできる立場になる。菊池は岩隈以上のサポートを受けると思う」(スポーツライター・友成那智氏)
地元紙「シアトル・タイムズ」(電子版)によれば、菊池はエース右腕ヘルナンデスに次いでローテーションの2番手を任される見込み。まだ27歳と若いため、今オフに若返りを図ったチーム再建の切り札になる存在と期待されているという。
「イチローの後ろ盾があれば、他の選手も菊池には一目置くはずです。先発投手の調整法、相手打者の攻略法などを伝授され、菊池は1年目から不安なく、マウンドに上がれるはずです」(前出の友成氏)
ルーキー左腕にとってイチローの存在が吉と出そうだ。