先輩青木が“前例” ヤクルト山田に今オフメジャー挑戦の目
■球団としてのスタンスは変えないが…
ヤクルトは今年、球団創設50周年を迎える。最大級の誠意を見せたとはいえ、今後も4億、5億もの高額年俸を払い続けるのは簡単なことではない。山田がポスティングを直訴した場合、球団もポスティングを認めるとみられる。
実際、昨季終盤にヤクルトの球団関係者がこんな話をしていた。
「かつての青木は毎年のようにポスティングを直訴していたが、山田に関してはそういった話はまだ出ていない。ただ、11年オフには、青木に対し、野球人としてステップアップしたい気持ちがあるなら、ということでポスティングを認めている。もちろん、若手の成長度など総合的な判断をする必要はあるが、球団としてのスタンスを変えてはいない」
メジャーの評価は安定して高い。
「日本人内野手は成功例が少ないとはいえ、山田の武器は『足』と『OPS(出塁率+長打率)』の高さ。昨季33盗塁でタイトルを獲得したこともさることながら、成功率は約9割と高い。スタートのセンスが抜群で、日米野球でも、あのモリーナから二盗を決めるなど、国際大会でも力を発揮できる。OPSは不振だった17年を除いて10割超えが3度。出塁率はプロ8年間で通算.401を記録している。メジャーでも高い出塁率を誇った青木の移籍前年(11年)までの通算出塁率(.402)に匹敵します」(在米メディア記者)
昨年、DeNAの筒香、広島の菊池が球団にポスティングでのメジャー挑戦を直訴した。山田も機が熟しつつある。