阪神監督の恒例行事 マスコミ新年挨拶まわりの“ルーツ”は
この球団らしい「恒例行事」だ。
阪神の矢野監督(50)は今週、関西の新聞社に出向き新年のあいさつを行っている。監督だけではない。この日は揚塩球団社長、谷本球団本部長に複数の取締役も大阪・中之島の日刊スポーツ新聞社を訪れたが、12球団でこんなことをやっているのは阪神だけだ。
「そもそもコレを始めたのは星野監督です」というのは、在阪マスコミ関係者だ。
「3年連続最下位だった野村監督時代は、マスコミとは水と油。それを知っている星野さんは阪神の監督になると『マスコミも戦力』といって、新聞社を回り、チームスローガンもマスコミから募集した。就任早々には田淵、島野の両コーチを引き連れ、OBの藤村(富美男)さんと村山(実)さんのお墓参りをして、当時の田宮(謙次郎)OB会長と前会長の安藤(統男)さんにもあいさつしている。うるさいマスコミとOBを味方につけたことが『お家芸』の内紛を抑え、18年ぶりの優勝につながったともいえる。金本前監督も乗り気ではなかったが、球団幹部と新聞社を回っていました」
実は、村山氏の墓参りやマスコミからチームスローガンを募集したのは、あるベテラン記者の助言だったそうだが、こうやって阪神はマスコミを懐柔しているのだろうか。