日清食品が駅伝撤退の波紋 錦織&大坂との巨額契約も負担か
11日、日清食品グループの陸上競技部が今年1月以降、駅伝大会から撤退すると発表。所属する12人の選手に退部を勧告、今春入社予定だった大学生2人の内定を取り消すという。事実上の「廃部」といっていい。
1995年に設立された同部には以前、プロ転向した大迫傑(ナイキ)が所属。2010年、12年にニューイヤー駅伝で優勝を果たした一方、近年は低迷。今年は16位に終わっていた。
日清といえば陸上に理解があり、陸連にも協力的な企業だった。創業者の安藤百福氏が設立した「安藤財団」は桐生祥秀(東洋大)をはじめ、若手アスリートの育成に貢献してきただけに、陸上界で波紋を呼んでいる。
「成績不振では宣伝の費用対効果が得られないし、今後は世界で通用するアスリートへの支援に特化する方針。日清はテニスの錦織、大坂とスポンサー契約を結んでいる。錦織との15年7月~20年12月の5年半の契約は総額で10億円ともいわれる。大坂との契約年数は公表されていないが、昨年の全米オープン優勝でスポンサーとの契約金が一気に高騰している。突出した人気選手を抱える負担は軽くない」
とは、放送関係者だ。