阪神“日ハムの顔”中田翔獲り見送りの裏に糸井不発の逆風

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 たしかに、糸井は阪神入団早々に古傷を抱える右ひざを故障。昨季は9月末に左肩の腱板を損傷し、リハビリを強いられた。

「骨折してもフルイニング出場を続けたかつての金本は別格としても、球団は糸井にチームを牽引してもらいたい、ともくろんでいた。が、ケガが多いだけでなく、守備にも問題がある。当初は不動のセンターとして起用するプランがあったものの、膝の影響もあって思ったほど足が動かない。ライトでの起用は、センターを任せるには心もとないとの判断もあった」(前出のOB)

 糸井の中堅構想が崩れたことで、守備に不安がある高山が中堅起用され、その負担も重なり打撃不振に陥るなど、マイナス面も出た。こうした糸井の“物足りなさ”が、阪神に野手のFA補強に二の足を踏ませた側面もあるというのだ。

 一方、中田は昨15日、神戸市内で自主トレを公開。「キャリアハイを目指したい」と意気込んだ。オフに3年10億円の大型契約を結び、名実ともに日本ハムの顔となったが、糸井がもっと働いていれば、「阪神・中田」が誕生していたかもしれない……。

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