紅白戦でアピール 巨人高卒3年目・大江には大補強が追い風
高卒3年目左腕がアピールに成功した。
3日の紅白戦で一軍の白組3番手で登板した大江竜聖(20)だ。2イニングをパーフェクトに抑え、原監督は「大江はよかったね」と評価。直球の球速は130キロ台にとどまったものの、ネット裏の他球団スコアラーも「タイミングが取りづらい」と要注意マークをつけていた。
東京の二松学舎大付から2016年のドラフト6位で入団。昨季は二軍で18試合に登板して3勝7敗、防御率4.58ながら、昨秋のキャンプで原監督に「期待の若手」として名前を挙げられた。現時点では、手薄な左の中継ぎ要員として開幕一軍の当落線上にいるが、前出の他球団スコアラーは「キャンプ、オープン戦と結果を残せば、確定していない先発6人目に浮上してくるかもしれない」とみている。
とはいえ、総額40億円超といわれる大補強を敢行した今季の巨人は、戦力があり余っている。先発には米マリナーズから日米通算170勝の岩隈(37)が加入。投手の助っ人も、支配下だけで5人という飽和状態だ。原監督は「若手にもチャンスはある」と言っているが、果たしてそんな枠が残されているのか、チーム内にも疑問の声が出ているのは事実である。