巨人・炭谷も?「パ→セ移籍の捕手は苦戦」の不吉データ
巨人・炭谷銀仁朗(31)がうなった。宮崎合同自主トレ2日目の29日、ブルペンで高卒3年目・高田萌生(20)の球を50球受け、「いいボールが来ていた」と褒めた。
FAで西武から年俸1億5000万円の3年契約で加入。まずは自軍投手陣の特徴をつかむべく、メモを取りながら奮闘している。現時点で小林、阿部らのライバルを差し置き、正妻の筆頭候補に挙げられる。が、近年、パ・リーグからセ・リーグに移籍した捕手が、軒並み苦しんでいるという不吉なデータがある。
昨季、日本ハムから中日へFA移籍した大野奨は、63試合に出場し、打率.197。手術した右肘の状態が悪く、そこを各球団に狙われた。移籍元年の盗塁阻止率は.098と散々な結果に終わった。同じく昨季、オリックスからDeNAへトレードで移籍した伊藤光は、47試合で打率.195。いずれも古巣では正捕手として君臨したが、セの野球に苦しんだ。
FA移籍組では、2013年にオリックスから阪神へ移籍した日高が44試合。10年にロッテから横浜へ移籍した橋本も43試合の出場にとどまった。活躍どころか正捕手の座もつかめないのはなぜか。「峠を過ぎた選手という理由だけでは片付けられません」とは巨人OBで評論家の高橋善正氏だ。