野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今

公開日: 更新日:

「誠意を見せて返済し続けるしかない」

 さて、愛媛県出身の佐野さんは松山商業高校から近畿大学を経て、91年、ドラフト3位で近鉄バファローズに入団。

 1年目から活躍し、薄毛の自虐ネタで球場を沸かした。野茂氏とは近鉄時代の同僚で親しかった。

「数年前、甲子園で解説の仕事をした時、彼も来ていたので、せめて謝罪しようとしたんですけど、顔さえ合わせてくれなかった。でも、そりゃそうです。裁判には、反論できることは何もないので出廷しませんでしたが、謝罪の手紙を送り、返済を再開しました。これからは誠意を見せて返済し続けるしかない。去年から芸能事務所にサポートしてもらい、パチンコ店のイベントの仕事などの話をいただけるようになりました。裁判が大きく報じられて、仕事をくださいと言えるようになったので、もっと積極的に仕事を増やし、助けてくれた人たちを裏切らないようにしたいと思っています」

 30歳の時、5歳下の一般女性と結婚。大学2年生の長女、小学5年生の長男の家族4人で、7年前に大阪から東京へ拠点を移した。

「借金のことは、裁判になって初めて家族に打ち明けました。嫁さんは『なぜ話してくれなかったの』と、かなりショックを受け、今はパートで働きに出てくれています」

 何とか踏ん張って、再起してほしい。
(取材・文=中野裕子)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動