監督・選手が絶賛 楽天の“浅村効果”を本人に直撃すると
練習では、西武時代から継続するロングティーに取り組む。キャンプ初日には練習の締めに実に50分間打ち続け、9割が柵越えだった。こうした浅村の打撃について、平石監督はこう評価した。
「戦力としてはもちろん、プラスアルファの部分にも期待している。他の選手が浅村の姿を見て学ぶことは多いはず、浅村の打撃はとくに右打者にとって理想的。逆方向に打てるのは、体の使い方はもちろん、構えからトップに入り、ヘッドが遅れて出てくるので遠心力が使える。そういう技術は非常に参考になるし、田中や内田ら若手選手も意識してやっていると思います」
■新人王田中は早速“弟子入り”
実際に浅村を参考に練習に取り組む昨季新人王の田中和基(24)は、力任せに振り回すのではなく、下半身を使うことを意識するようになったという。実際に浅村に話を聞きにも行ったそうだ。その田中が言う。
「ロングティーを見ても、足の使い方が常に同じ。レベルが違いすぎます。本当に頼もしいというか。昨年、打点王を獲得されているので一つでも多くの打点に貢献したい。浅村さんの成績が下がったら周りの選手が悪い、という気持ちでいます」