楽天・則本が右肘手術も “ケガの功名”で20年2大目標実現へ
苦渋の決断だ。
8日、楽天の則本昂大(28)が、11日に右肘のクリーニング手術を行うことになった。
則本は2月27日のオープン戦先発を回避して以降、二軍で調整。精密検査を受けた結果、右肘の慢性的な損傷が明らかになった。石井GMはこの日、「メンテナンスの意味合いがある」と説明。一般的なクリーニング手術なら骨棘(通称ねずみ)を除去するだけ。全治は術後に判明するが、いずれにせよ、今季中に一軍復帰できれば御の字ではないか。
新人年から6年連続2ケタ勝利をマーク。プロ6年間で165試合に登板、4度もリーグ最多投球回を記録するなど、計1128回3分の1もマウンドに立っている。昨季は180回3分の1イニングで10勝11敗。防御率は自己ワーストの3・69だった。大きなケガをしたことは一度もなかったが、昨年7月には右肘の張りによって、二軍調整を強いられていた。疲労が蓄積していたのだ。
■「ギリギリのタイミング」
さる楽天OBは、「メスを入れないに越したことはないが、昨年もかなり無理をして投げていた。遠からずメンテナンスは必要だったと思う。則本の今後を考えれば、今が手術をするギリギリのタイミングだったのではないか」と、こう続ける。