御嶽海に5連敗…貴景勝がさらけ出した「押し相撲」の弱点

公開日: 更新日:

 まるで歯が立たなかった。

 圧倒的なパワーで初日から2連勝の貴景勝(22)が、12日は何もできずに土俵を割った。

 相手は対戦成績3勝6敗、目下、4連敗中と苦手にしている御嶽海(26)。立ち合いで得意のぶちかましを受けられると、もろ差しを許し、あっけなく寄り切られた。

 御嶽海いわく、「先に向こうが手をついたから」と立ち合いの意図を説明。最初の当たりで下がるのを防ぎ、貴景勝の出はなをくじいたというわけだ。

 ある親方は「これを貴景勝の弱点とか死角というのはかわいそうだが……」と、こう続ける。

「ぶちかましは対戦相手との間に空間をつくってこそ。相手をはじき飛ばせば距離が生まれるが、こらえられると空間をつくるために自分が下がるか、突っ張りで相手を押すしかない。突っ張りだと脇があくため、そこを御嶽海に狙われ、ふところにもぐりこまれたということです。まずは守りを固めて、という御嶽海の術中にハマってしまった。

 もちろん、貴景勝には相手の攻めをいなす技術もあるし、そもそも並大抵の力士ではあの圧力は止められない。それでも、この日の御嶽海の相撲は他の力士にとっても参考になるのではないか」

 対御嶽海戦の連敗が5に伸びた貴景勝。すんなり大関昇進とは、いきそうもない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…