大関昇進狙う貴景勝 3月場所すでに「懸賞250本」の吉凶

公開日: 更新日:

 まるで“賞金首”さながらだ。

 10日に初日を迎える大相撲3月場所。相撲協会によれば、今場所の懸賞申し込み数は8日時点で2073本で、地方場所最多記録の更新もあるという。

 中でも人気なのが大関とりを狙う貴景勝(22)だ。個人指定の懸賞は約250本。大阪開催で兵庫県出身のご当地力士という事情もあってか、先場所の稀勢の里(現荒磯親方)の200本を上回った。

 懸賞は1本につき3万円が、勝った力士のフトコロに入る。つまり貴景勝が全勝なら750万円の収入になるが、懸賞をかけられた本人のみならず、対戦相手すら発奮させてしまうのだ。

 しかし、大関とりという点では、むしろプラスではないか。8日に行われた取組編成会議で、阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は貴景勝について「勝ち星より内容が大事。激しい突き押しの正攻法の相撲を見せてほしい」と話した。

 相手が懸賞金欲しさで目の色を変えて向かってくるのであれば激戦になるのは必至。それを得意の押し相撲で粉砕――。大関とりに向けて、これ以上のアピールはないと言ってもいい。

 初日は妙義龍、2日目は錦木と当たることが決まった貴景勝。“賞金稼ぎ”を返り討ちにして、多額の懸賞と昇進をモノにできるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…