大関とり明言の貴景勝 重要なのは2ケタ勝利より上位力士戦
「大関」という言葉を初めて口にした。
6日に稽古を再開した貴景勝(22)。直近の2場所では13勝、11勝で、昇進基準の「三役で3場所33勝」まであと9勝だ。
もちろん、9勝止まりでは尻すぼみもいいところ。最低でも2ケタ勝利が必要であることは、審判部の共通認識でもある。
貴景勝はこの日、目標を聞かれると「大関になること」と明言し、「これまでは『次の番付』と濁してきたけど、自分でもハッパを掛けていかないといけない」と、力強く話した。
もっとも、2ケタ勝利さえクリアすれば無条件で昇進……というわけでもない。数字以上に重要になるのが、上位力士戦だ。
白鵬には先場所勝ったものの、通算1勝3敗。鶴竜には3戦全敗と散々だ。大関とも合口がいいとは言えない。ここ3場所は大関と8戦し、3勝5敗。うち2勝はひざを痛めた栃ノ心から挙げている。豪栄道には先場所千秋楽、電車道で押し出された。直前に玉鷲の優勝が決まって気持ちが切れたのかもしれないが、豪栄道の踏み込みに反応できなかったのも事実。高安とは特に相性が悪く、もっか3連敗中である。