3万人の観衆が沸いた ロッテ藤原・球団初の高卒新人開幕H

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 ロッテドラフト1位藤原恭大(18)が29日、「1番・中堅」で楽天との開幕戦に先発出場。七回の第4打席に俊足を生かして遊撃内野安打を放った。

 開幕戦に先発出場した高卒新人がヒットを打ったのは2013年の大谷翔平以来で、球団では史上初の快挙である。

「名前が残るのはうれしい。バットを少し短く持って、逆方向を意識した」

 そう話した18歳は試合当日にスタメンを知り、「まさかと思った」。驚いたのも無理はない。中堅を争う岡大海(27)はオープン戦14試合で打率.263、3盗塁。これに対し、藤原は14試合で打率.219、1盗塁。数字では岡がリードしていた。が、鳥越ヘッドコーチは「数字に表れない内容も見ているから。今回のスタメンはあいつが自分で勝ち取ったもの」と説明し、こう続けた。

「いいんじゃないですかね、新人の開幕戦は一生に1回しかないから」

 井口監督も「2019年の一発目、藤原で流れをつくりたいというのもあった」と説明。この日の観衆は3万308人の満員だった。指揮官が以前から先発起用を示唆していた効果は抜群で、チケットは20日の時点で完売。「出さない」という選択肢はなかったのだ。

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