若手中心&序列主義の森保JでカタールW杯目指す香川の覚悟
香川真司(ベシクタシュMF)の森保日本初凱旋となった3月の代表2連戦。コロンビア戦は後半20分から出場し、ボリビア戦は先発で出場したが、「今までいた(長谷部誠=フランクフルトMFら)年上の選手がいない。風景がガラリと変わった」(香川)と言うように若手中心のチームで存在感を示す難しさを再認識したようだ。そこで自身の経験値をどう示すのか? 3度目のW杯出場を目指す背番号10の新たな挑戦が始まった。
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ロシアW杯終了時点で代表95試合31得点。この数字は、3月シリーズを戦った森保日本の選手の中でダントツだ。トップ下争いを繰り広げる後輩の南野拓実(ザルツブルクMF)も「真司君は日本で一番実績と実力がある選手」と最大級のリスペクトを口にしていた。「自分自身の経験値が一番高い。それは非常に強く求められている」と香川本人も、強い自覚を持って2022年カタールW杯への第一歩を踏み出そうとしていた。
だが、森保監督の序列主義は香川の予想をはるかに超えていた。攻撃の軸である中島翔哉(アルドゥハイルMF)とは、2戦合計約30分の共演が実現したものの、堂安律(フローニンゲンMF)とは12分、タテ関係に位置した南野とは14分のプレー時間のみ。三銃士との融合はかなわなかった。