浜本由惟がオーストリア代表 五輪卓球で国籍変更増えるか
卓球アジア杯最終日の女子3位決定戦は石川佳純(26)がフォン・ティエンウェイ(32=シンガポール)を破り、3年連続5度目の銅メダル。同男子は丹羽孝希(24)が張本智和(15)に勝利した。
その卓球界がちょっとした騒動になっている。女子の浜本由惟(20)が、5月のワールドツアーの下部ツアーに当たるスロベニア・オープンとクロアチア・オープンにオーストリア代表としてエントリー(プロツアーは国籍変更不要)していることが分かったのだ。
現在世界ランク104位の浜本は2016年世界卓球団体戦の代表で、17年度まで日本協会の強化選手だった。それが突然、他国の代表としてプレーすることになり、関係者たちは驚いている。
■アマでも賞金は出るしスポンサー契約も
卓球王国の中国では、自国で代表になれない選手が国籍を変えて他国でプレーする例は多い。リオ五輪では38人の代表が元中国人だった。その「流れ」が日本にも及んできたようだ。ある五輪競技の関係者が言う。
「今はアマ競技でも賞金が出るし、スポンサー契約もできる。選手の成績は収入に直結する。昨年の平昌五輪で韓国は欧米選手15人を特別帰化させて代表にした。来年の東京五輪に向けて31歳のケニア選手を帰化させたのも、選手側もそれを望んだからです。例えば卓球の五輪代表は、男女とも単2人、団体1人の計3人のみ。それ以外にも、世界の舞台で活躍できる日本選手は多いですから」