ペアも呆れた爆睡力 伊藤美誠の精神力は“心臓に毛”レベル
「強くなったな」と自画自賛だった。
20日、全日本卓球の女子シングルス決勝で伊藤美誠(18=世界ランク7位)が優勝。昨年に続いて女子ダブルス、混合ダブルスの計3種目で頂点に立ち、女子史上初の2年連続3冠を達成し、1年間をこう振り返った。
「自分自身の成長に拍手したい。自分の中でレベルアップしていることを実感している」
偉業達成を支えたのは、技術力もさることながらケタ外れな精神力にある。元卓球選手だった母親はメンタルが勝敗を左右することを実体験や他の競技に鑑み、小学生の娘と精神医学専門の大学教授を訪ねた。すると、伊藤は目の前で爆睡。「これが大丈夫という証し」と教授から“太鼓判”をもらったという。
■控え室でタオルをかぶって爆睡
15日の混合ダブルスでも、規格外の爆睡で「相方」の森薗政崇(23)を驚かせた。3回戦に勝ち、4回戦が始まるまで約6時間半あったため、伊藤は控室に戻った。
「10分ぐらい寝るのかな? と思ったら、タオルかぶって45分近く寝ていたんですよ。それも熟睡していました。(試合前に)寝過ぎだろって思いながら、僕はガンガンにアップしていました。そうしたら疲れちゃって。次は美誠を見習ってもう少し休みたい」(森薗)