伊調馨は2年ぶり国際大会も死角なし 強化本部長が太鼓判
五輪4連覇中の女王が国際舞台で再び、日の丸を掲げそうだ。
女子レスリング日本代表が10日、都内で行っているアジア選手権(23日開幕=中国・西安)に向けた合宿を公開。昨年12月の全日本選手権で優勝し、代表復帰を果たした57キロ級の伊調馨(34)も参加し、指導を受ける田南部力コーチとともに汗を流した。
リオ五輪後はマットを離れ、栄和人前日本協会強化本部長によるパワハラ騒動でも揺れた伊調にとって、国際大会は2年ぶりとなる。アジア選手権とはいえ、伊調の階級には強豪がひしめいており、中でも最大のライバルとなるのがロン・ニンニン(21=中国)だ。昨年の世界選手権(ブダペスト)で同階級を制した女子を代表するレスラーのひとり。今年に入ってからの国際大会で2連勝中、アジア選手権も優勝候補筆頭に位置付けられている。
リオ五輪以来となる国際大会を前に伊調は「(海外の)選手が若返って知らない人ばかり。不安でもあるし、楽しみでもある」と控えめに話したが、本番では圧勝する可能性もある。
西口茂樹日本協会強化本部長は「世界女王といえども、伊調の敵ではありません」と、こう太鼓判を押した。