復帰画策か…栄和人氏の“威光”に女子レス首脳陣は戦々恐々
女子レスリング五輪4連覇の伊調馨(34)が20日から2日間にわたって、ナショナルトレーニングセンター(NTC=東京・北区)で行われている代表合宿に参加。約2年ぶりに同センターのマットで汗を流した。
中量級女王の参加で練習は活気付いたとみられるが、現代表の至学館大の学生数人が合宿を欠席した。これは大学体育会の統括組織「大学スポーツ協会(UNIVAS)」設立を前に、多くの大学で運動部員の授業への出席を促し、レスリングの強豪である至学館大ですら、代表選手であっても例外なく、学業を優先させているためだ。
そもそも、女子代表候補は至学館大勢(OG含む)が8割を占める。代表合宿は、練習環境も充実していることから、至学館大で行えば効率的。それでも、NTCを利用するのは、栄和人・前日本協会強化本部長の存在と無関係ではないという。
パワハラで全ての地位を失った栄氏を慕う教え子は少なくない。栄氏は日本協会強化本部長を辞任、同大監督を解任されながら、影響力を行使したいのだろう。レスリング関係者によれば、代表の現場に口を挟むなどして、復帰を画策しているという。