日本ラグビー協会次期会長に名将「清宮克幸氏」待望論
森喜朗名誉会長(81)が辞任を表明した日本ラグビー協会の次期会長候補に、あの名将の名前が挙がっている。
去る17日の理事会で、森名誉会長は「もっと若い人たちが引っ張っていかないと駄目だ」と、岡村正現会長(80)を含む現体制の刷新を求めた。その「若い人」のひとりとして、早大、ヤマハを率いて3度の日本一を達成した清宮克幸氏(51=写真)を待望する声も聞かれるというのだ。
森名誉会長が指摘した通り、日本のラグビー界は先行き不透明だ。今年9月のW杯日本大会開幕まで、半年を切りながら、国内の盛り上がりはいまひとつ。3月には南半球最高峰とされる「スーパーラグビー」の主催者が、収益性を理由に日本から参戦しているサンウルブズの2020年シーズンを最後に除外を決めたばかり。日本協会が目標とするW杯での史上初の8強入りを逃せば、ラグビー離れが一気に加速して、トップリーグの集客減にもつながりかねない。
昨季を最後にヤマハの監督を退任した清宮氏は指導者時代、独自の観察眼で大学の控え選手を勧誘したり、大胆なコンバートを行うなど、ラグビー界では異端児扱いされると同時に、改革派としても知られた。人気低迷が危惧され、課題山積のラグビー界を立て直すには、清宮氏のような剛腕の持ち主が最適というわけだ。