2位T発進の大西葵も“開眼” アームロック式パターの利点は
【バンテリン女子OP】
大西葵(24)は首位の酒井美紀に1打差の4アンダー2位タイ発進に歓喜の声をあげた。
「(久々の60台のスコアは)うれしい。プライベートではメチャメチャ出るんですが、パターがイップって(イップス)いたから、アームロックにしたら手が動くようになりました」
今季の大西は6試合に出場して予選落ち5回。昨年も13試合で決勝に進めたのはたった4試合だった。
パターが“開眼”した今大会は上位争いが期待できそうだが、並木俊明プロは「イップス気味やパットに悩むアマチュアにもアームロック式のパッティングを試して欲しい」という。
「イップスの人は、アドレスでパターヘッドのソールをグリーンに押し付ける傾向がある。バックスイングでヘッドがグリーン面につっかかったり、スムーズに動かなければ感覚はおかしくなってくるものです」
打ち方はこうだ。
「中尺パターを左腕に固定するアームロック式は、左腕とパターが一体化した状態で、ヘッドを吊すように構える。今年のマスターズを見ると、アームロック式ではない選手もヘッドを吊し気味に構えていました。アームロック式のストロークは左肩を支点にし、手首を固定して右腕だけでボールをヒットするスタイルです。右手の持ち方に決まりはない。添えるだけでもいい。アームロック式は手首の動きを殺し、バックスイングも動かしやすい。ラインが決まれば狙ったところに打ちやすいし、ショートパットが入る確率もアップします」(並木プロ)
いつもニギリに負けている人はやってみる価値はありそうだ。