阪神は単独最下位へ転落 直面する高校球児からの総スカン
平成最後の“伝統の一戦”は、絶望だけを残して幕を閉じた。
阪神が本拠地・甲子園で行われた21日の巨人戦で2試合連続の零封負けを喫して3連敗。単独最下位に転落した矢野燿大監督(50)は「監督としてのオレの責任は大きい」と自分を責めた。
四回に遊撃・木浪の野選に二塁・糸原の悪送球が絡んで先制点を献上すると、五回には攻撃でもミスが出た。1死二塁と同点の好機をつくりながら、二塁走者の陽川が木浪の投ゴロで飛び出した揚げ句に挟殺プレーで憤死。九回に失った致命的な3点目も捕手・梅野の悪送球でピンチを広げ、最後はドリスの暴投によるものだった。
阪神OBもこう嘆く。
「3失策に記録に残らないミスも続出するヒドイ試合やった。これで、開幕から巨人に6連敗。すべて先制点を許し、一度も主導権を握れないままほとんど一方的にやられとる。加えて問題になっているのが、本拠地甲子園での弱さや。開幕から9試合で2勝7敗。昨年も阪神は甲子園で21勝39敗(2分け)の借金18と惨敗して、これが金本(前監督)の事実上の解任の引き金を引いたといわれとる。主催試合の観客動員が前年から13万人超も減ったことで、球団が既定路線としていた金本の続投を阪神電鉄本社がひっくり返したというわけや。巨人戦と甲子園で結果を出さんことには、1年目とはいえ矢野監督に対する風当たりもどんどん強くなる」