開幕から6戦全勝 原巨人5年ぶりV奪回は“カモ虎”と共に
巨人が21日、阪神との平成最後の伝統の一戦を3―0で制した。これで3連勝。1987年の7連勝以来となる阪神戦の開幕からの連勝を6に伸ばした。昨年9月8日から9連勝。甲子園でも昨年7月16日から9連勝と圧倒的である。
投げては先発メルセデスが7回無失点の好投で、3日の阪神戦以来となる2勝目(1敗)を挙げた。メルセデスは昨季も2勝0敗、防御率0.61と阪神を封じた。今季も虎キラーぶりは健在である。
試合前までにメルセデスは対左打者.269、同右は.214のデータが出ていた。にもかかわらず、阪神打線はスタメンに4番から右打者を4人並べるオーダーを採用。天敵に対し、弱点を突くわけでもなく、案の定、右の4人は11打数1安打と全く機能しなかった。メルセデスも笑いが止まらないだろう。
一方、2試合連続の完封勝利に「完封という形にはなったが、気持ちは点を取られている感じもする。次につなげるのが大事」と兜の緒を締めた原監督は、この3連戦を本気で勝ちにきていた。
初戦の菅野は敵地・甲子園では通算15試合で8勝2敗、防御率1.33。ビジターチームの本拠地では最も成績が良かった。2戦目に登板したヤングマンは昨季3勝中1勝を甲子園で挙げていた。