MLBとは対照的 旧態依然な“天下り天国”日本プロ野球の限界
よく解釈すれば、面倒見がいいということか。
去る22日、NPBが発表した昨年の戦力外、引退選手計136人の進路調査結果に関してだ。
それによれば野球関係に進んだのは104人(約76.5%)。そのうち75人までがNPB(他球団と契約、コーチ、職員、スタッフなど)にとどまっていることが分かった。
そんな日本のプロ野球界と対照的なのが、米国のメジャーリーグだ。
メジャーにはそもそも引退した選手の面倒を見る土壌がないし、選手もまた、辞めた後の面倒を球団に見てもらおうという意識はない。引退後は大学に入り直して会社員になるなど、野球とはまったく無縁の人生を送る選手もザラだ。
現役時代に実績ある選手でも、コーチや監督になれるとは限らない。最近はむしろ、現役時代の実績が邪魔になる風潮すらある。「名将」の異名を取った古いタイプの指揮官も敬遠されるようになった。
■データを生かすエキスパート