7カ月ぶりメジャー復帰 大谷翔平が今季3割30本を打つ根拠
二刀流が、まずは打者として戻ってきた。
昨年10月に右肘靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術を受けたエンゼルス・大谷翔平(24)が7日(日本時間8日)、敵地デトロイトでのタイガース戦に「3番・DH」でスタメン出場。約7カ月ぶりの実戦は初回の第1打席。相手の先発左腕ノリスに対し、カウント2―2と追い込まれると、最後は134キロのスライダーに手が出ずに見逃し三振に倒れた。
1死二、三塁の好機で巡ってきた三回の第2打席は132キロのスライダーで遊ゴロに打ち取られたが、三塁走者が生還。復帰初打点をマーク。結局4打数無安打、1四球、1打点、2三振の内容だった。チームは5─2で勝利した。
大谷は打者復帰に際し「去年と比べて、感覚、状態など(の違い)は分からない。不安な部分もある」と話したが、TJ手術を受けた野手は復帰1年目からいきなり結果を残すケースが少なくない。
古くは1994年のホセ・カンセコ(当時レンジャーズ)だ。前年の5月に肘にメスを入れたメジャー通算462本塁打のスラッガーは、復帰した94年には111試合に出場して打率2割8分2厘、31本塁打、90打点をマークしてカムバック賞を受賞した。大谷と同じアジア出身の選手ではインディアンス・秋信守外野手(36=韓国・現レンジャーズ)が、2008年5月に復帰し、94試合で打率3割9厘、14本塁打、66打点の好成績だった。昨季、大谷と新人王を争ったヤンキース・トーレス内野手(22)も、復帰1年目でメジャーに定着した上、打率2割7分1厘、24本塁打、77打点と活躍した。