大船渡・佐々木 1球も投げず初戦敗退で浮上する“故障疑惑”
佐々木は4月のU18日本代表合宿で163キロを投じて以降、試合では球速を130~140キロ程度に抑えていた。4月に病院で検査を受け、骨や靱帯、筋力、関節が163キロに耐えられるレベルに達していないことが分かったからだという。ただ、県地区予選を勝ち上がった後に行われた5月11日、12日の練習試合では今年初めて連投し、2日間で計9イニングを投げた。今大会に向けたデモンストレーションとの見方もあったが、マウンドに上がることすらなかった。地元マスコミ関係者が言う。
「九回ないし十回から佐々木を投入していれば、大船渡は勝てたかもしれない。夏の甲子園出場を目標に掲げる以上、シード権の確保は必要不可欠。決勝までの試合数が減るだけでなく、初戦で盛岡大付や花巻東といった強豪校とぶつかるリスクもなくなる。佐々木はもちろん、他の選手の負担も軽減されますから」
■163キロで肩肘への衝撃
それでも佐々木を投入しなかったことで浮上しているのが“故障疑惑”だ。佐々木はU18合宿で163キロを投じたが、奥川(星稜)らトップクラスの選手に刺激を受け、張り切って投げたら163キロが出てしまった、という。