春季関東大会に山村学園“旋風” 強豪を次々撃破の強さとは
埼玉で行われている高校野球春季関東大会で、初出場の山村学園(埼玉3位)が旋風を起こしている。
1回戦で古豪の水戸商(茨城2位)を下すと、2回戦でセンバツ準優勝の習志野(千葉1位)をコールドで撃破。さらに同じくセンバツに出場した国士舘(東京2位)も破り準決勝に進出。22日に行われたその準決勝では東海大相模(神奈川1位)と対戦し1対4と敗れはしたものの、周囲を驚かせた。
川越市にある元女子校。2008年に共学になると同時に野球部も創部した。15年の秋季県大会でベスト8に入ると、県内では17年夏から3季連続4強。近年はコンスタントに上位に顔を出している。
岡野監督の特徴ある指導法が実を結びつつある。対外試合禁止期間の冬に「ウインターリーグ」と呼ばれる紅白戦を行っている。
「グラウンドで紅白戦をするチーム、トレーニングをするチームなどに分け、効率よく鍛える工夫をしている。オフの間に野手は100打席、投手は100イニングがノルマで、他校が試合をしていない間の実戦感覚を大事にする。オフ以外の平日も実戦形式の練習が多い」(スポーツ紙アマチュア担当記者)