西武・森“捕手で54年ぶり首位打者”への課題をコーチが語る
「昨季までは打たれてベンチに戻ってくると極端に落ち込んだり、あるいは『バットで取り戻す!』と悔しさを出しすぎているケースが多かった。もともと森は性格にムラっ気があるし、表情にも出やすいタイプですから。でも、守備と打撃のミスそれぞれがもう一方に影響してはダメ。そんな時森には『考えろ』と言ってきた。落ち着かせるためではない。まだ若い選手だし、無理に落ち着けと言っても……。それよりはなぜミスをしたのか、考えることが重要。今季はその切り替えがうまくできていますよ」
■「捕手でも一流に」
西武のチーム防御率はリーグワーストの4.61。投壊の責任は主に投手にあるとはいえ、マスクをかぶる森も無関係とは言えない。
「チーム防御率を見れば、森はまだまだ……となるでしょうね。でも、確実に成長していますよ。リード面でも、投手の良いところを引き出そうと頑張っている。昨季までは炭谷(現巨人)もいたので、誰が誰の専属捕手みたいな面もあったが、今季は森がほとんどひとりで引っ張っていますから。大事なのは、森が何を考えているか。例えば、『この場面でホームランを打たれたのはなぜか』といったことを、自分の口から説明させている。それに対して、僕はあまり注意はしない。森が『じゃあ、どうすればよかったのか』と考えることが大事なんです」