エ軍大谷は二刀流こなした昨季以上にやること“てんこ盛り”
■打者復帰から1カ月でルーティン確立
3月上旬から本格的に行っているスローイングプログラムは順調に段階を踏んでおり、今では週4回のキャッチボールをこなしている。TJ手術を受けた場合、特に投手はリハビリでの体幹や股関節などの強化が重要とされ、大谷も例外ではない。通常は集合時間の2時間前に球場入り。野手の練習が始まる前に投手としてのリハビリメニューをこなしている。
ナイター翌日のデーゲームの場合、試合前はリハビリメニューを消化する時間がないからだろう。デーゲーム終了後に入念な補強運動を行っており、クラブハウスから2時間以上も姿を現さないこともある。
したがって、ナインとのコミュニケーションもままならない。昨季はトラウトらとともにスマホの対戦ゲームで親睦を図ったが、他の選手が盛り上がっているのを尻目にトレーニング室に向かっている。唯一の息抜きといえば、練習前のわずかな時間に、水原通訳とゲームで対戦するぐらいのものだという。
当初は昨季のルーティンと異なり、グラウンドで戸惑いを隠さなかったが、5月7日に復帰してから1カ月が経過した。マリナーズ・菊池から一発を放つなど、6月に入って3本塁打と調子を上げてきたのは、打者としてのルーティンを確立したことも理由のひとつに違いない。