エ軍大谷「サイ・ヤング賞の翌年にHR50本でMVP」の現実味
日本人初のサイクル安打達成でイチローが提唱した「新二刀流」には、俄然興味が湧いてくるが、マウンドや打席から離れれば、実戦感覚に不安が生じるリスクもある。果たして、1年おきに起用法を入れ替えるのは本当に可能なのか。
「投手としてのブランクは問題ないと思います。1年間、実戦登板しないとしても、ケガで投げられないわけじゃない。野手に専念する年でも、合間、合間で投手としての練習はできる。定期的にブルペンに入るなど、投球としての調整を欠かさなければ、たとえ1年間空いたとしてもパフォーマンスに影響はないと思う。いいようにとらえれば、肩ヒジを休ませられるというメリットがある。隔年の方が投手として長く現役を続けられるのではないか。ブランクでいえば、むしろ生きたボールを打てない野手の方が心配ですね」(JスポーツMLB中継で解説を務める評論家の三井浩二氏)
■薄い選手層がネックか
投手か野手、どちらか一方に専念すれば、イチローが言うようにサイ・ヤング賞、本塁打王のタイトル獲得は確かに期待を抱かせる。