交流戦で打率急降下…G坂本が迫られる「本塁打か安打か」
■どちらかと言えばアベレージヒッター
昨季は打率.345でリーグ2位。出塁率は.424で同4位だった。現在は打率.300、出塁率.377。2割台に落ち込んでも本塁打王を目指すのか。昨季のように3割5分も視野に入れた安打製造機に戻るのか――。前出の高橋氏が続ける。
「パの本塁打トップ、西武の山川(27本)は本塁打の打ち損じが安打になると語っている。一方で坂本は本来、安打の延長が本塁打という中距離打者。どちらかといえば、アベレージヒッターでしょう。現状2番という打順でもあり、3番・丸、4番・岡本につなぐ役割でもある。本塁打を取って打率を落とすくらいなら、昨年のように打率と出塁率が高い方が相手は嫌。球界のご意見番で日本プロ野球歴代1位の通算3085安打を放った張本勲さん(元巨人)は昔、本塁打を狙うなら40~50本は打てる、と豪語していた。それでも、ホームランはワンちゃん(現・王貞治ソフトバンク球団会長)に任せ、打たなければ下がってしまう、難しい打率の方にあえて挑戦する、と言って安打を量産し続けた。イチローも似たようなことを話している。これまでの三冠王は別として、普通は本塁打と打率はなかなか両立しない。巨人打線は坂本と丸が支えている。坂本が引っ張らないとリーグ優勝奪回はままなりません」
本塁打か安打か、選ぶ時が来ている。