原巨人の独走態勢に“待った”かけるか DeNA急浮上の不気味
巨人がリーグ戦再開後のヤクルトとの秋田シリーズ2試合に連勝した。
6月30日の試合は、四回、連続四球を足掛かりに無死二、三塁とし、ビヤヌエバの一飛をヤクルトの一塁・村上が落球する間に同点。1点ビハインドの八回無死一、二塁の場面では、大城の送りバントが前進し過ぎた村上の横を抜ける珍プレー(記録は内野安打)。無死満塁とすると、若林の遊ゴロ併殺打の間に同点に追いついた。
巨人、大洋(現DeNA)などで投手コーチを歴任した評論家の高橋善正氏がこう言う。
「とてもプロとは思えないプレーですね。落球もそうですが、八回の大城の送りバントは、強めに当たった失敗に見えた。ヤクルトの前進守備隊形に引っかかった併殺コースが、前に出過ぎた一塁手の横を抜けてしまった。言うまでもないが、普通は横を抜かれない程度に前にチャージするもの。プロではなかなか見ない光景です」
助けられたのはヤクルトのザル守備だけではない。巨人投手陣は先発メルセデスが4回10安打2失点で降板するなど、ヤクルト打線に15安打を浴びながら、16残塁の拙攻にも助けられた。原監督は「向こうは3点ですか。よく抑えた。まあ粘ったということでしょうね」と笑いが止まらない様子である。