サニブラウン短距離2冠の快挙も リレーメンバー入り拒否か
「団体戦」には興味がないのか。
先日の日本選手権短距離で2冠を達成したサニブラウン・ハキーム(20)。世界選手権(9月27日開幕、カタール・ドーハ)では100メートルと200メートルの代表に選ばれ、400メートルリレーでも代表候補に入った。しかし、その前に行われるビッグイベントへの出場に関しては未定だ。
北京、リオで銀メダルを取った日本の4×100メートルリレーチームは、昨年に引き続き、今月のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(20、21日)に参戦する。日本陸連の土江寛裕五輪強化コーチは、バトンミスで予選敗退した5月の世界リレーの際、サニブラウンに出場を打診していることを明かしたが、今も「OK」の返事をもらっていないようだ。
昨年の大会は英国が37秒61で優勝。日本チームは小池祐貴、飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥の4人で歴代7位の38秒09の時計で2位になった。来年の東京五輪では金メダルを狙う男子の400メートルリレー。陸連は100メートルで9秒97の日本記録を持つ最速スプリンターに、日本チームの一員としてリレーを経験させたい。金メダル30個を目標に掲げるJOC(日本オリンピック委員会)もメンバー入りを強く望んでいるはずだ。
サニブラウンは今後、在籍するフロリダ大で課題修正やレベルアップのトレーニングを行うそうだが、ロンドン大会まで3週間を切った今も返事をしていないとすれば、その気がないのかもしれない。