八村塁だけじゃない 代表SG小川春太はMIT進学予定の超秀才
■「研究者かプロか」
MITと言えば、全世界から秀才が集う。化学、工学分野では世界最高峰の研究機関が揃い、多くのノーベル賞受賞者も輩出する。
小川はMIT入学後、チームの練習をこなしながら、実習に没頭することになるが、「将来、研究の道に進むか、プロになるか、まだ決めていません。まだ(2年生で選択する)専攻も決めていないので、1年間はいろいろと見て(将来のことも含めて)考えたい」と、希望に満ちあふれた表情で話した。
名門大学での学業との両立は並大抵のことではないものの、米国のエリート校出身のNBA選手は少なからずいる。最近の例では昨季、トロント・ラプターズのファイナル初制覇に貢献した台湾系米国人のポイントガード(PG)ジェレミー・リン(30)は、あのハーバード大卒だ。
小川がプレーするMITはNCAAディビジョンⅢ(3部リーグに相当)。八村が在学したゴンザガ大のディビジョンⅠよりもレベルははるかに低い。八村のようにドラフト指名を目指すには、MITをディビジョンⅡに昇格させるだけの働きを見せるしかない。