強豪校が地方大会序盤で敗退 甲子園“記念大会翌年の法則”
全国各地で優勝候補が早々に姿を消している。
今春のセンバツに出場した国士舘が15日、西東京大会3回戦で都立の日野に4―5で逆転負け。初戦で敗退した。
春のセンバツ甲子園を制した東邦(愛知)は13日の2回戦で星城に3―10のショッキングな八回コールド負け。同じくセンバツ出場組では大分、熊本西、日章学園(宮崎)も初戦で敗退し、宮崎の昨夏の代表の日南学園も初戦で敗れた。昨夏の北福岡代表の折尾愛真は、この日の福岡大会3回戦でコールド負け。南福岡代表の沖学園もすでに敗れており、南北代表が序盤で姿を消すことになった。昨年まで5年連続で決勝に進出していた高崎健康福祉大高崎(群馬)、佐久長聖(長野)も初戦で敗れた。101回目の地方大会で何が起きているのか。
西の強豪校のある監督は「センバツ優勝の東邦は燃え尽き症候群だろうけど、力を入れている学校は、記念大会に合わせて例年以上に選手を集めることがある。そのため、翌年が『谷間の世代』になって力が落ちることがあります」と指摘する。
昨夏の甲子園は過去最多の56校が出場した記念の100回大会だった。ちなみに、10年前の記念大会翌年の91回大会も地方予選から大荒れとなり、初出場が13校もあった。決勝は中京大中京(愛知)と8強が最高だった新潟の日本文理で、10―9の大激戦となった。