最下位脱出へ必死 ヤクルト指揮官が初会話した意外な敵将
まだ諦めてはいない。
「1強5弱」のセ・リーグで、不屈さを見せる意外な指揮官がいる。ヤクルトの小川監督である。
さる12、13日の球宴でコーチを務めた小川監督。2010、12、13年と過去3度、コーチとしてベンチ入りした際はいずれも巨人の原監督と“共演”。年齢は1歳差、大学時代から日米野球で共にプレーした“後輩”と、これまでの球宴でも話し込む姿は珍しくなかった。今回もたびたび言葉を交わしていたが、それだけでは終わらなかった。
打撃練習中に、セを率いた11歳下の広島の緒方監督に自ら歩み寄り、丁寧に挨拶を交わすと10分ほど話し込んだ。珍しい組み合わせですねと小川監督に尋ねると、「今まで話したこと? 一度もない。普段(の試合で)はメンバー交換のときなんて話せないからね。初めて話しかけました」と言ってこう続けた。
「詳しいことは言えないけど、3連覇しているチームだから、気になることはたくさんある。投手の使い方とか、継投についての考え方とか、何か参考にできることがあるんじゃないかと思って聞いておきたかった。もちろん、聞いたことをすべて取り入れるかどうかは別にして。どんな考えを持っているんだろうと思ってね」